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【完全版】 持ち家維持費 の 不安を解消!築年数別にかかる費用と賢く備える節約術10選

目次

1. はじめに:なぜ「持ち家はお金がかかる」のか?

夢のマイホームを手に入れたとき、誰もが達成感と喜びに満たされます。しかし、住み始めた後で気づくのが、住宅ローン返済とは別に発生する「 持ち家維持費 」という見えない出費の多さです。 持ち家維持費 の不安を解消し、安心して長く住み続けるための計画的な備え方を、本記事で徹底的に解説します。

「持ち家はお金がかかる」というのは残念ながら事実です。特に、築10年を超えると、外壁塗装や給湯器交換といった数百万円単位の高額出費が避けられません。この記事を読み、 住宅維持費 の全体像を正しく把握し、計画的に備えることで、安心して長く住み続けられる未来を手に入れましょう。

2. 持ち家維持費 に「絶対かかるお金」の全貌

持ち家にかかる費用は、定期的に発生する「ランニングコスト」と「修繕・交換コスト」の二つに大別されます。

2-1. 定期的に発生する「ランニングコスト」

毎年、または毎月、必ず発生する維持コストです。これらは金額が大きく変動しないため、予算に組み込みやすい費用です。

固定資産税・都市計画税

毎年1月1日時点の所有者に対して課税される地方税です。

  • 固定資産税:土地と建物にかかり、税率は標準1.4%です。
  • 都市計画税:市街化区域内の土地と建物にかかり、税率は標準0.3%です。

これらの税額は、土地と建物の「固定資産税評価額」に基づいて算出されます。新築後数年間は軽減措置がありますが、期間が終了すると税額が跳ね上がるため、数年後の負担増を織り込んでおく必要があります。

火災保険・地震保険料

ローン契約時に加入が必須となるケースが多い保険です。しかし、ただ加入するだけでなく、補償内容を賢く選ぶことが維持費節約の鍵となります。

  • 火災保険:火災だけでなく、風災、水災、雪災などの自然災害による損害もカバーします。
  • 地震保険:火災保険とセットで加入し、地震による火災や損壊をカバーします。

建物が古くなると補償額が見合わなくなる、または不要な特約を払い続けているケースがあります。契約内容を定期的に見直し、最適な保険を選ぶことで、年間の保険料負担を軽減できます。

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住宅ローン関連費用

毎月の元本・利息の支払いだけでなく、以下の費用も忘れてはいけません。

  • 団体信用生命保険(団信):ローンに付帯される保険料。
  • 保証料:金融機関によっては一括、または金利上乗せで支払い。
  • 繰り上げ返済手数料:銀行によっては手数料が発生。

2-2. 築年数とともに発生する「修繕・交換コスト」

メンテナンス費用の中で最も負担が大きいのが、設備の交換や建物の修繕です。これらは金額が大きく、計画的な積み立てが必須です。

修繕項目目安時期想定費用(要約より)費用を抑えるポイント
外壁塗装・屋根葺き替え10~15年180万円複数社からの見積もり取得と塗料選び
給湯器交換10~15年40万円壊れる前に交換時期を把握し、比較検討する
水回り設備(トイレ・キッチンなど)15~25年18万円×2回 (トイレ)部分的な補修と設備全体のリフォームの比較

外壁塗装・屋根葺き替え:家の寿命を決める最重要メンテ

目安は10〜15年に一度。費用相場は家の大きさや使用する塗料によって大きく変動しますが、150万円〜250万円程度が一般的です。

最も費用を抑えるポイントは、要約にもあった「複数社での見積もり比較」です。業者によって提示する金額が大きく異なるため、相場を知り、適正価格で契約することが重要です。また、塗料のグレード(耐用年数)を吟味することで、次回のメンテナンスまでの期間を延ばし、長期的なコストを抑えることができます。

給湯器交換:突然の故障に備える

給湯器の寿命も10〜15年程度です。故障すると日常生活に大きな支障をきたすため、突然壊れる前に交換計画を立てるべき設備です。費用はエコキュート(高額)かガス給湯器(比較的安価)かによって変動し、40万円は交換費用の平均的な目安です。

水回り設備(トイレ・キッチンなど):生活の快適性に直結

トイレ、キッチン、お風呂といった水回り設備は、概ね15〜25年で寿命を迎えます。トイレ一つでも交換に18万円程度かかることを考えると、キッチンや浴室を含めた総額は数百万円に及びます。

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3. 【築年数別】 持ち家維持費 の シミュレーションと対策

 持ち家維持費 は、築年数によってその種類と金額が大きく変化します。計画的な備えをするためにも、ご自宅の築年数に合わせたシミュレーションを行いましょう。

3-1.築5年まで:ランニングコストの確認期

  • 主な費用: 固定資産税(軽減措置適用)、火災保険料、ローン返済。
  • 対策: 建物が新しいため、修繕費はほぼゼロです。この時期に火災保険の契約内容を再確認し、無駄がないか見直しましょう。また、今後必要になる修繕費用(約1,000万円〜2,000万円)の積立を開始することが重要です。

3-2.築10年~15年:大修繕期への突入

  • 主な費用: 外壁塗装・屋根(約180万円)、給湯器交換(約40万円)、防蟻処理(約20万円)。
  • 対策: 「大修繕期」に入ります。築10年を迎えるまでに、修繕積立金の目標額を定め、着実に積み立てておく必要があります。この時期の出費は200万円〜300万円と大きく、資金がないと修繕を先送りせざるを得ず、家の寿命を縮めることになります。

3-3.築20年~30年:水回り交換と大規模リフォームの検討

  • 主な費用: 水回り設備交換(キッチン、浴室など)、内装リフォーム、二度目の外壁塗装。
  • 対策: 設備が全体的に寿命を迎えます。家族構成の変化や老後の生活を見据え、間取り変更を伴う大規模リフォームを視野に入れる時期です。数百万単位の費用が発生するため、余裕を持った資金計画(住宅ローン減税の再利用など)を立てましょう。

3-4.資金の備え方:毎月の積立額の目安

将来必要になる修繕費用を賄うには、毎月2万5千円〜3万5千円を、住宅ローンとは別に積み立てておくことを推奨します。これにより、30年間で900万円〜1,260万円の資金を確保できます。

4. 持ち家維持費 を 確実に抑える「賢い節約術10選」

持ち家にかかるお金を減らすには、高額出費を賢く抑えることと、日常のランニングコストを徹底的に見直すことが重要です。

住宅維持費の節約

1. 火災保険を賢く使う:災害補償で修繕費を捻出

火災保険は「火事のためだけ」の保険ではありません。台風や大雪、ゲリラ豪雨による風災・水災の被害(雨樋の破損、雨漏りなど)は、保険の補償対象となる場合があります。修繕が必要になった際は、まず保険会社に連絡し、補償が適用されるかを確認しましょう。保険金で修繕費を賄えれば、家計からの持ち出しは大幅に減らせます。

2. 複数社で見積もり比較:相場を知って適正価格で契約

特に外壁塗装や大規模リフォームといった高額な工事では、業者によって見積もり額が100万円以上異なることも珍しくありません。相場を知ることで、不当に高い業者を避け、また安すぎる業者(手抜き工事の可能性あり)も警戒できます。

3. 相見積もりは「3社」が基本:業者選びの判断基準

見積もりは最低3社から取りましょう。金額だけでなく、提案内容、担当者の対応、工事実績、保証内容などを総合的に比較することが重要です。特に、地元の優良業者は適正価格で質の高い工事をしてくれる可能性が高いです。

4. 光熱費の見直し(電力・ガス):契約会社を乗り換える

毎月かかる光熱費は、見直しの効果がすぐに現れる節約術です。電力やガスの小売自由化により、多くの新電力・ガス会社が参入しています。ご家庭の利用状況に合わせたプランを選ぶだけで、年間数万円の節約につながります。

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自宅の電気やガスの利用状況を入力するだけで、最もお得な会社がわかる比較サイト「enepi(エネピ)」を利用し、乗り換えを検討してみましょう。

5. 住宅ローンの借り換え検討:金利比較で総支払額を削減

現在の住宅ローン金利が1%を超えている場合や、借り入れから10年以上経過している場合は、借り換えを検討する価値があります。わずか0.1%の金利差でも、総支払額で見ると数百万円の削減になる可能性があります。

関連記事:住宅ローンの借り換え、本当に得する? 損しないための全知識と進め方

6. 固定資産税の軽減措置の活用:申請漏れをなくす

新築時の軽減措置(3年間または5年間)以外にも、バリアフリー改修や省エネ改修を行った場合、固定資産税の減額特例を受けられる場合があります。自治体の情報を確認し、申請漏れがないかチェックしましょう。

7. 日常のセルフメンテナンス:初期のトラブルを早期発見

大きな修繕費を発生させないためには、日常の予防メンテナンスが最も重要です。

  • 雨上がりなどに雨樋が詰まっていないか確認する。
  • 外壁のひび割れ(クラック)や、コーキングの劣化がないか定期的にチェックする。
  • 排水口の掃除を定期的に行い、水回りのつまりを防ぐ。

8. DIYでの小修繕:業者を呼ばない工夫

軽微なひび割れや、劣化したコーキングの打ち直し、壁紙の剥がれなど、簡単な作業はDIYで対応できます。ホームセンターで道具を揃え、自分で補修することで、業者への依頼費用を削減できます。

9. 家電の省エネ化:設備交換で電気代を削減

給湯器やエアコン、冷蔵庫などを交換する際、最新の省エネモデルを選ぶことで、長期的に見て電気代・ガス代を削減できます。初期投資はかかりますが、ランニングコストで見れば費用対効果は高いと言えます。

10. 庭木の適切な管理:建物への被害を未然に防ぐ

敷地内の庭木が伸びすぎると、屋根や外壁を傷つけたり、湿気の原因になったりします。剪定業者に依頼する費用はかかりますが、家自体への被害を防ぐための必要経費と考えましょう。

5. まとめ

本記事で解説したように、「 持ち家維持費 」は決して安いものではありません。しかし、その事実に目を背けず、正しくお金の流れを把握することができれば、不安を解消し、安心感に変えることができます。

  • お金がかかるのは事実です。(外壁塗装180万円、給湯器40万円など)
  • 工夫で安心できるのも事実です。(火災保険の活用、複数見積もりなど)

「すでに持ち家を持っていて維持費が心配」という方こそ、まずは「今できる工夫」から始めることが大切です。

  1. 火災保険の証券を取り出し、補償内容をチェックする。
  2. 電気・ガスの検針票を確認し、乗り換えシミュレーションをしてみる。
  3. 毎月いくら積み立てれば、築10年時の修繕費が賄えるか計算してみる。

住宅維持費用 を正しく知り、計画的に備えていきましょう。それが、ご自宅の価値を守り、家族が長く快適に暮らすための唯一の方法です。

6. 読者の質問に答えるQ&A

Q. マンションの維持費と戸建ての維持費はどちらが高い?

A. 一般的に、戸建ての方が維持費は高くなる傾向があります。マンションは、修繕積立金と管理費を毎月支払い、外壁や屋根、共用部の大規模修繕は管理組合が行います。一方、戸建ては、マンションの修繕積立金にあたる費用を自分で貯め、修繕の計画・発注も全て自分で行う必要があります。特に築10年以降の修繕費は、戸建ての方が一時的な出費が非常に大きくなります。

Q. 住宅ローン返済が終わっても維持費は変わらないの?

A. 住宅ローン返済が終わっても、維持費は変わりません。むしろ、ローン返済が終わる築20〜35年頃は、水回りや給湯器、外壁などが二度目の交換・修繕時期を迎えるため、高額な出費が多くなる時期と重なります。ローン返済がなくなった分を、そのまま修繕積立金に回すなど、計画的な貯蓄を継続する必要があります。

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この記事を書いた人

「40代からの暮らしの整え帖」へようこそ。
40代・独身、親と同居しながら築24年の持ち家で暮らしています。20代で家を建て、気づけばローンと家の老朽化、そして親の老いと向き合う日々。
このブログでは、そんな私の暮らしの中で感じたこと、住まいの悩み、ちょっとした工夫やリフォームの実体験を発信しています。

同じような境遇の方が「自分だけじゃない」と感じられるような、リアルな暮らしのヒントをお届けできたら嬉しいです。

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