はじめに
「火災保険って更新時に言われるまま契約しているけど、本当に必要な補償内容なの?」
「地震保険って高いだけで、入らなくてもいいのでは?」
このように感じている方は多いのではないでしょうか。特に築20年以上の持ち家に住んでいる人や、ローンを抱えている人にとって、保険の内容は家計にも、そして将来の安心にも直結します。
実際に、火災保険や地震保険を賢く選び直すだけで、年間数万円の節約につながるケースは珍しくありません。しかし、ただ安さだけを追求すると、いざというときに十分な補償が受けられず、結果的に大きな損をしてしまうリスクもあります。
この記事では、火災保険・地震保険の基本から、ありがちな「ムダな補償」、そして実際に補償が役立った事例まで、誰もが知っておくべき知識をわかりやすく解説します。 賢く節約しながら、本当に必要な安心を確保する方法を一緒に見ていきましょう。
1. 火災保険・地震保険とは?基本と役割をおさらい
まずは、2つの保険の基本的な役割を整理しておきましょう。
火災保険とは:火事だけじゃない、自然災害の強い味方
火災保険は「火事」だけでなく、次のような幅広いリスクも補償対象になります。
- 落雷:雷による家電製品の故障など
- 風災・雹災・雪災:台風・竜巻・暴風雨、ひょう、大雪による建物の損壊など
- 水災:豪雨・洪水・土砂崩れによる床上・床下浸水など
- 破裂・爆発:ガス漏れなどによる爆発
- 盗難:空き巣による建物の破損や家財の盗難
- 外部からの衝突:車や飛び石による建物の破損など
つまり、火災保険は「火災専用」ではなく、建物や家財を守るための総合的な保険だと考えるとわかりやすいでしょう。近年増加している豪雨災害や、予測不能な台風による被害にも備えることができます。
地震保険とは:生活再建のためのセーフティネット
地震保険は、地震や噴火、それらによる津波を原因とする火災や家屋の損壊をカバーします。
ただし、注意すべき点がいくつかあります。
- 火災保険とセットでしか加入できません。
- 補償金額は、火災保険で設定した建物や家財の評価額の**最大50%**までです。
「半分しか出ないなら意味がないのでは?」と思うかもしれません。しかし、地震で家が全壊した場合、ローンだけが残り、生活基盤を失ってしまうリスクがあります。地震保険は、そのときの最低限の生活再建資金として、あなたの再出発を力強く支えてくれる、重要なセーフティネットなのです。
2. 火災保険・地震保険の「よくある誤解」と正しい知識
多くの人が抱える誤解を解き、正しい知識を身につけましょう。
誤解①「火災保険は火事だけに対応する」
間違いです
実際には、風災や水災、盗難なども補償対象です。特に、最近多い「ゲリラ豪雨」や「大型台風」による被害でも利用できる可能性があるため、ご自身の契約内容に「風災補償」や「水災補償」が含まれているか必ず確認しましょう。実際は風災や水害も補償対象。最近多い「豪雨災害」でも利用できる可能性があります。
誤解②「地震保険は入っても意味がない」
間違いです
東日本大震災や熊本地震の際には、地震保険に加入していたことで、数百万円の給付金を受け取り、生活再建に役立てた家庭が多数存在します。被害額の全額ではなくても、数十万円~数百万円のまとまったお金があるかないかで、その後の生活は大きく変わります
誤解③「保険料はどの会社でも同じ」
間違いです
保険会社によって補償範囲や特約、割引制度が違います。同じような補償内容でも、年間で数万円の差が出ることは珍しくありません。
3. 築20年以上の家で気をつけたい補償内容と見直しの重要性
築20年以上の家になると、経年劣化による不具合が出やすくなります。経年劣化は保険の補償対象外ですが、劣化が進んだ状態で自然災害が起きた場合は、補償対象になることがあります。
💡【ポイント】
- 経年劣化は補償対象外:給湯器が寿命で故障した場合など
- 自然災害による破損は補償対象:台風の風で劣化した屋根瓦が飛んだ場合など
例:
- 台風で劣化した屋根瓦が飛んだ → 火災保険の風災補償で修繕可能
- 豪雨で床下浸水した → 火災保険の水災補償でカバー
- 給湯器が突然故障した → 火災保険では対象外。ただし、雷による故障なら落雷補償の対象となる場合も。
つまり、「補償を正しく選んでいるかどうか」で、何十万円もの修繕費が自己負担になるかどうかが変わるのです。
4. 実際に補償が役立った事例
事例①:台風で屋根破損 → 120万円カバー
築25年の戸建てにお住まいのAさん。台風で屋根の一部が剥がれてしまい、修繕に150万円必要になりました。火災保険の風災補償を利用したところ、免責金額(自己負担額)の30万円を除いた120万円が保険金で支払われ、無事に修繕を終えることができました。
事例②:豪雨で床上浸水 → 300万円カバー
河川氾濫で床上浸水してしまったBさん。家財も被害に遭い、途方に暮れていました。しかし、火災保険に水災補償を付けていたため、建物の修繕費用だけでなく、家財の一部までカバーされ、300万円の保険金を受け取ることができました。
事例③:地震で外壁に亀裂 → 100万円支給
熊本地震で壁に大きな亀裂が入ったCさん。地震保険に加入していたため、保険会社から100万円が支給されました。このお金を応急的な修繕費に充て、生活を立て直すことができました。
5. 節約のポイント|火災保険・地震保険の見直し術
賢く保険を見直すための具体的な方法を見ていきましょう。
ポイント1:補償を必要最小限にする
「念のため」とあれこれ特約を付けていませんか?
- 家財補償: 家具や家電が補償対象ですが、過剰に設定していないか見直しましょう。
- 水災補償: そもそも川や海が近くにない、高台にあるなど、水災リスクが低い地域なら、補償を外すことで保険料を安くできる可能性があります。
ポイント2:長期契約を利用する
火災保険は1年契約よりも5年契約、10年契約といった長期契約の方が、保険料が割安になります。
ポイント3:割引制度を活用する
あなたの家が以下の条件に当てはまるなら、割引が適用される可能性があります。
- 耐震等級割引(耐震性の高い建物)
- オール電化割引
- 築浅割引
ポイント4:複数社で一括見積もりを取る
これが最も重要です。同じ条件でも、保険会社によって保険料は大きく異なります。必ず複数社から見積もりをとり、比較検討しましょう。
6. チェック診断|あなたの保険は大丈夫?
以下の項目に2つ以上当てはまったら、今すぐ保険を見直すことをおすすめします。
- 火災保険を10年以上見直していない
- 補償内容を「よく分からないまま契約」している
- 水災補償が付いていない地域に住んでいる
- 地震保険に入っていない(地震リスクが高い地域なのに)
- 保険料が高いと感じている
7.【PR】 無料で保険を見直す方法
火災保険や地震保険は、専門的な用語も多く「自分で最適なプランを選ぶのは難しい」と感じる方が多いです。
そこでおすすめなのが、住宅本舗の一括見積もりサービス。
サービスの特徴
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- 保険料の違いや補償内容が一目でわかるので、最適なプランを選びやすいです。
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まとめ
- 火災保険は火事だけでなく自然災害全般をカバー
- 地震保険は最低限の生活再建に不可欠
- 保険料は会社によって大きく差がある
- 築20年以上の家ほど「補償内容の見直し」で差が出やすい
- 無料一括見積もりサービスを活用するのが賢い選択
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参考情報(外部リンク)
- https://www.sonpo.or.jp/protection/kasai/jisin/日本損害保険協会:地震保険の基本情報
- https://www.bousai.go.jp/jishin/shinsai_kaoku/kyufukin.html内閣府:被災者生活再建支援制度について